18 Toho Gakuen College of Drama and Music世界演劇教育連盟(World Theatre Education Alliance)、通称WTEAには、中国、イギリス、ロシア、ドイツなど、世界12ヶ国から、その国を代表する高等教育機関が加盟しており、本学は日本の代表校です。2019年10月に第2回WTEA国際演劇フェスティバルが北京の中央戯劇学院で開催されました。課題戯曲は「ウィリアム・シェイクスピアの喜劇」。本学は『眞夏の夜の夢』(坪内逍遥訳)を演劇専攻主任である三浦剛が演出。不朽の名作を、お祭りに集まった若者達の田舎芝居として再構築。東京高円寺阿波おどり「江戸っ子連」の指導を得て本格的な「阿波踊り」の魅力を取り入れたパフォーマンスを上演し、日本特有の豪放闊達な喜劇で世界中の学生を魅了しました。また、2名の学生が「優秀演技賞」を受賞しました。毎年3月頃に、希望者を対象とした海外研修旅行を実施しています。世界各地の演劇事情を視察するとともに、演劇教育機関で行われる授業やワークショップにも参加します。2020年3月は、10日間の日程でルーマニアの古都シビウとオーストリアの首都ウィーンへ。絵に描いたような美しい街並みが特徴のシビウは、12世紀にドイツ人により築かれたトランシルバニア地方屈指の古都。シビウでは、現地の演劇を学ぶ大学生とのワークショップや映像作品の制作などを行いました。音楽の都ウィーンでは、本場のオペラ鑑賞や世界遺産の見学などを行い、知見を広げることのできた充実した研修となりました。現在は海外公演はもとより、国籍が異なるアーティストとのコラボレーションなども珍しいものではなく、視野を広げ、国際性をもった表現を獲得することは21世紀を生きる演劇人にとって重要な意味をもっています。本学では世界演劇教育連盟(WTEA)、アジア演劇教育センター(ATEC)、国際演劇協会(ITI)などの国際的な活動への参加を通して、世界に通用する演劇人の育成を目指しています。2019.10国際演劇フェスティバル北京中央戯劇学院で開催国際交流プログラム海外公演を経て、世界に通用する表現力を身につけるWTEA 海外研修旅行
元のページ ../index.html#18