18 Toho Gakuen College of Drama and Music世界演劇教育連盟(World Theatre Education Alliance)、通称WTEAには、中国、イギリス、ロシア、ドイツなど、世界12ヶ国から、その国を代表する高等教育機関が加盟しており、本学は日本の代表校です。2023年10月に第4回WTEA国際演劇フェスティバルが北京の中央戯劇学院で開催されました。課題戯曲は「ウィリアム・シェイクスピアの悲劇」または「自国の劇作家」。本学はシェイクスピアの四大悲劇のひとつ『リア王』を演劇専攻主任である三浦剛の演出で上演し、演技はもちろん、太鼓の演奏や阿波おどり等についても「時に役者に寄り添って風景描写や心理描写を行い、時にコロスのような役割を果たすなど巧みに機能している」と好評を博しました。また、学生2名がそれぞれ「最優秀演技賞」「優秀演技賞」を受賞しました。毎年3月に、希望者を対象に「研修旅行」を実施しています。世界各地の演劇教育機関でワークショップを受けて、その国の演劇事情や文化をめぐる旅をします。2024年3月は、台湾の国立台北芸術大学におけるワークショップでした。太極拳、京劇、動物の動き(アニマル・エクササイズ)などから、普段とは違うゆっくりとした、しなやかな動きを学びました。また、『千と千尋の神隠し』のモデル地といわれる九份を訪れて、台南や港街の高雄では、オランダから明、清、日本、そして現代へと変わる歴史を建築や宗教などから学びました。多文化、多言語、多民族の台湾ならではの舞台芸術と文化を体感しました。現在は海外公演はもとより、国籍が異なるアーティストとのコラボレーションなども珍しいものではなく、視野を広げ、国際性をもった表現を獲得することは21世紀を生きる演劇人にとって重要な意味をもっています。本学では世界演劇教育連盟(WTEA)、アジア演劇教育センター(ATEC)、国際演劇協会(ITI)などの国際的な活動への参加を通して、世界に通用する演劇人の育成を目指しています。2023.10国際演劇フェスティバル北京中央戯劇学院で開催国際交流プログラム海外公演を経て、世界に通用する表現力を身につけるWTEA 研修旅行
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