成長ステップ例授業の流れ4つのセメスターで、目標を明確にしたきめ細かな指導1年前期俳優としての基礎を学び、方向性を定める演劇と向き合う1日稲葉心音さんKotone Inaba芸術科演劇専攻ミュージカルコース2年演技の基礎を徹底的に学ぶ1年前期。台本を深く読むことからはじまり、せりふ力の基礎となる呼吸法、話し方のクセを矯正し正しい発話を身につける発声法、表現できる身体づくり、集団創作に不可欠なチームワーク(アンサンブル力)を養います。この授業では品性・健康・コミュニケーション能力・美意識など、表現者として必須となる心得をまず学びます。その先に所作があります。日常的な礼儀作法やそれがなぜ必要となるか、つきつめた思考と訓練を行います。内面から美しくなろう。それが舞踊の心です。埼玉県立芸術総合高等学校 出身動機づけ1年前期は、俳優としてのプロ意識を養成し、自らの生きる道を決める動機づけの期間。半年間基礎を学んだ後、学生は教授陣と面接を行い、自分の希望・適性を見極め、技術や習熟度合を振り返ります。アクション、狂言、日本舞踊などを学び、専門性を高めていく1年後期。観客に伝わる身体表現、感情の解放とコントロールを習得し、自分とは違う人物を演じるための表現を身につけます。ミュージカルを演じるための歌唱力・表現力を鍛えます。歌うための体のつくり方、呼吸法、発声法など基本的なことを習得するとともに、実際にミュージカルナンバーにも挑戦。基礎力が固まってきたら、せりふやダンスを交えるなど、舞台上での実践的な表現力を磨いていきます。実 践歌唱やクラシックバレエ、ジャズダンスなど、ミュージカル俳優にとって不可欠な歌と踊りの基礎を学ぶ1年後期。表面上の技術にとどまらず、感情の動きを表現するために、演技力とともに専門性を高めていきます。【演劇・声優への学び】【ミュージカルへの学び】幼少期から市民ミュージカル劇団に参加し、高校でも演劇をやっていたことから、桐朋に入学したての頃は、変に器用に芝居をしていたと思います。ある日、田中壮太郎先生から、「プライドなんか捨てちまえ!」と一喝されたことがきっかけで、私の芝居は変わりました。「自分はどんな人間なのか」「自分には何が足りないのか」。自分を客観視できるようになり、自分にしか出せない個性が何なのか分かってきました。これも先生方がしっかりと学生一人ひとりを見てくださるおかげだと感じています。個性を発揮できる舞台俳優になることが目標です。7月演技発表会12月演技発表会適性と希望に沿って授業を選択伝わる身体表現と多様な感情表現を習得 ミュージカル・トレーニング 即戦力として活躍するための技術を習得2年間を4つのセメスターに分けることで、目標を明確にしたきめ細かな指導を展開。14 Toho Gakuen College of Drama and Music本を読む力を養い、想像したことを実際の動きにかえられる身体を鍛え、そして集団で舞台芸術をつくる協働の力を育成するカリキュラムです。系統的に基礎から学び、ステップごとにプロの演劇人へと近づいていきます。俳優としての基礎を習得PICK UP 授業 日本舞踊 「プライドなんか捨てちまえ」先生の言葉に、開眼1年後期各自の選択で専門分野の基礎を学ぶ
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