18 Toho Gakuen College of Drama and Music国際交流プログラム海外公演を経て、世界に通用する表現力を身につける2024.05アジア演劇学校フェスティバル2024.08学生演劇祭インド NSD(National School of Drama/国立演劇学校)で開催2024年8月、インド・デリーで開催された国際演劇協会アジアパシフィック支部(Asia Pacific Bureau)、通称APBの演劇祭に参加しました。国際演劇協会は、国際連合の専門機関「ユネスコ」の舞台芸術部門を担当する国際組織で、APBはアジア環太平洋地域の演劇大学が活動している支部です。本学は井上ひさし作『父と暮せば』を上演。原爆投下から3年後の広島で、生きることや恋することに罪悪感を抱く娘・美津江と、原爆で亡くなったはずの父・竹造の暮らしを描く二人芝居です。「身近な人のことを思い出して涙が溢れました」「言外の意味が役者の身体から感じられて、泣いたり笑ったり忙しかった!」など、たくさんの嬉しい感想をいただきました。北京 中央戯劇学院で開催アジア演劇教育センター(Asia Theatre Education Centre)、通称ATECは、中国、2024年5月に北京の中央戯劇学院で開催されたフェスティバルでは『ヤギと少年、洞窟しみを、一人の少年の視線を通し伝える物語。ディバイジングという手法で、同名の絵本とともに立ち上げた作品です。琉球舞踊やカチャーシー、伝統楽器の演奏も学び、作品2024年3月は、台湾の国立台北芸術大学におけるワークショップでした。太極拳、京劇、動物の動き(アニマル・エクササイズ)などから、普段とは違うゆっくりとした、しなやかな動きを学びました。また、『千と千尋の神隠し』のモデル地といわれる九份を訪れて、へと変わる歴史を建築や宗教などから学びました。多文化、多韓国、シンガポール、モンゴル、タイ、ベトナム、フィリピン、日本などのアジア各国の演劇課程を持つ高等教育機関を中心に、イギリスやアメリカなど欧米の大学も含めて構成されている国際的な演劇組織です。の中へ』を上演しました。沖縄戦において暗い洞窟(ガマ)の中で命を落とした人々の悲や沖縄での戦跡等取材をもとに、台本のないところから出演者たちが演出の大谷賢治郎中に取り込みました。毎年、希望者を対象に「研修旅行」を実施しています。世界各地の演劇教育機関でワークショップを受けて、その国の演劇事情や文化をめぐる旅をします。台南や港街の高雄では、オランダから明、清、日本、そして現代言語、多民族の台湾ならではの舞台芸術と文化を体感しました。現在は海外公演はもとより、国籍が異なるアーティストとのコラボレーションなども珍しいものではなく、視野を広げ、国際性をもった表現を獲得することは21世紀を生きる演劇人にとって重要な意味をもっています。本学では世界演劇教育連盟(WTEA)、アジア演劇教育センター(ATEC)、国際演劇協会(ITI)などの国際的な活動への参加を通して、世界に通用する演劇人の育成を目指しています。研修旅行APBATEC
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