専攻科演劇専攻試演会 わが町 our town
「わが町」(ソーントン・ワイルダー作、鳴海四郎訳、大間知靖子台本・演出)
11月19日(土)・20日(日)、専攻科演劇専攻試演会「わが町」を上演しました。
専攻科1・2年生が、ソーントン・ワイルダーの不朽の名作「わが町」に挑みました。この作品では、小道具、家のセットなどをなるべく使わないで、そこに存在するかのように客席に伝えるような演技術を要求されます。「無対象」の演技、というものです。日常生活のなにげないやり取りが、ものがない状態でありありとそこに出現する驚き。そういう境地を目指して、学生たちは奮闘しました。演技者としての想像力、感受性などをフルに発揮して挑まねばならない難問です。専攻科生にもなると、相当高度な課題への取り組みを要求されますが、そこに応えてこその桐朋魂。彼らは見事に応えてくれました。
大間知靖子先生(演劇集団円)の演出のもと、実現されたのは、二十世紀初頭、約百年前の米国の小さな田舎町で、ひとが生まれ、恋をし、むすばれ、そして死んでいく、悲しむ人たちを残して去っていく、という物語。有名人でもない、権力者でもない、平凡な人の生活、生、死。それは同時に、百年後の現在、日本に生きる私たちの心にも届く、場所も時間も違う場所に生きるものにも届く普遍的なちからをもつ物語となって成立し、小劇場を圧倒していました。
大間知靖子先生(演劇集団円)の演出のもと、実現されたのは、二十世紀初頭、約百年前の米国の小さな田舎町で、ひとが生まれ、恋をし、むすばれ、そして死んでいく、悲しむ人たちを残して去っていく、という物語。有名人でもない、権力者でもない、平凡な人の生活、生、死。それは同時に、百年後の現在、日本に生きる私たちの心にも届く、場所も時間も違う場所に生きるものにも届く普遍的なちからをもつ物語となって成立し、小劇場を圧倒していました。
なお、今回の試演会(※)でも、ステージ・クリエイト専攻の学生が制作スタッフに加わり、音楽専攻の学生(研究生含む)には、ピアノ演奏・オルガン演奏を担当してもらい、専攻の枠を超えた桐朋学園芸術短期大学ならではの三専攻のコラボレーションが実現しました。
(※)6月に上演された専攻科試演会『宇宙の旅、セミが鳴いて』の記事をご覧ください。
(※)6月に上演された専攻科試演会『宇宙の旅、セミが鳴いて』の記事をご覧ください。
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