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イベントレポート

芸術科演劇専攻2年(46期) ストレートプレイコース試演会


『パンドラの鐘』 作:野田秀樹 潤色/演出:宮崎真子
12月1日(土)・2日(日) 芸術科演劇専攻ストレートプレイコース試演会「パンドラの鐘」を上演しました。

作 野田秀樹の本格的な戯曲を、演出・潤色の宮崎真子先生の思い切った指揮のもと、学生たちは奮闘しました。見事な演劇作品を完成させました。

物語の舞台は、太平洋戦争開戦前夜の長崎。歴史の謎に惹かれ、考古学者たちが掘り出したのは、土深く埋もれた巨大な古代の鐘。その鐘の姿から、歴史から遠く忘れ去られた古代王国と、鐘と一緒に葬られた古代の秘密が浮かび上がります。決して覗いてはならなかった「パンドラの鐘」に記された王国滅亡の謎とはなんだろう?そして、古代の光の中に浮かび上がった<未来>の行方とはどういうものだろう?

大きな歴史的構想の中に浮かび上がる現在と未来の社会と人間の問題に、学生たちはおのおのの役柄を全力で担うことによって取り組みました。古代の王国の王位継承のいざこざは、大正天皇から昭和天皇へと皇位が移る際に庶民の間で広く知れ渡ったうわさのことなども想起させる、まさに現代日本の庶民の目を通した歴史の物語だとも言えるでしょう。鈴木拓郎氏による振り付けが古代の王国の王室の隆盛とかげりの気配を明確に示してくれます。大きな舞台美術からは学生たちの振り絞った労力と誠意が伝わってきます。

無数の段取り、多くの場面転換、上演には苦労が尽きなかったはずですが、学生たちは完全に自力で舞台のすべてのことをまわしきることに成功しました。
学生の苦労を支えてくださった舞台美術、照明、音響、振り付け、衣装、制作など、さまざまなプロのスタッフの方々の協力を忘れるわけにはいきません。この試演会で経験したさまざまな面での苦労を通して、彼らはきっと大きなものを獲得したはずです。関係してくださった皆さんに感謝のほかはありません。

ストレートプレイコース試演会  『パンドラの鐘』


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