演劇専攻授業『ヘアメイク実習』の紹介
ヘアメイク実習
9月10日(火)に宮崎龍先生によるヘアメイク実習が行われました。
レポート
2011年度までヘアメイク実習を担当しておられたトップヘアメイクアーティストの愛乃にか先生が、その実力を認め、信頼されているのが宮崎龍先生です。前任の愛先生は、ファッションショー、スチール、コマーシャルフォト、化粧品メーカーアーティストなど幅広い分野でのヘアメイクを手掛ける一方、化粧品の企画・開発などメイクを知り尽くしたスタッフがコンサルティングなども行う会社を経営しておられ、宮崎先生もまた、そこに所属していらっしゃいます。
メイクアップは役者なら必ず身につけたい重大な技術です。学生たちは、皆緊張して臨みました。スタンダードな舞台メイク、白塗りメイク、男女一人ずつの学生がモデルになって、さあ講習が始まります。みるみる顔が変わっていき、顔半分は舞台メイク、半分は素顔、という状態が出来上がり、鏡をのぞいた瞬間の驚きといったらどうでしょう。元の顔とメイク後の顔の違いが一目でわかります。また、ひび割れを表現するために、メイクに小麦粉を使う白塗りメイクのノウハウには衝撃を受けました。その後には、全員がメイク道具を配布され、自分の手でメイクをする番です。
今回のヘアメイク実習のために、宮崎先生だけでなく、前任の愛先生や他の助手の方々もいらしていただきましたので、学生たちのセルフメイクに対して、講師陣が順番に手直しをしてくださいます。
今回のヘアメイク実習のために、宮崎先生だけでなく、前任の愛先生や他の助手の方々もいらしていただきましたので、学生たちのセルフメイクに対して、講師陣が順番に手直しをしてくださいます。
人によって化粧映えの程度がずいぶん違います。自分の顔に合うメイクってなんだろう、と一人一人が初めて難しさを実感する時間になりました。さて、最後に全員再集合。試行錯誤してやっとできあがったお互いのメイクを批評し合います。同じメイクを施しても人によってニュアンスが変わってくるってことがこんなに面白いとは驚くほかありません。自分の顔が道具です。自分の顔が作品です。自己流のメイクを見直した女子たち、ますます日常から美を磨く日々が始まりました。そして舞台ではもうこの上ないような美が。美が。美が。皆さん桐朋の試演会で美のとりこになってしまわないよう、今から気をつけてくださいね。
桐朋学園芸術短期大学演劇専攻では、現役のプロから直接指導が受けられるこのような授業が他にもあります。今後もオープンキャンパスや試演会、卒業公演等、様々なイベントを企画しておりますので、ぜひお気軽にご来校ください。