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イベントレポート

芸術科演劇専攻2年(48期) ミュージカルコース試演会


『SPRING AWAKENING』
Book & Lyrics by Steven Sater
Music by Duncan Sheik
Based on the play by Frank Wedekind
翻訳協力 和光大 日本語台本・指導演出 信太美奈
11月29日(土)・11月30日(日) 芸術科演劇専攻ミュージカルコース試演会『SPRING AWAKENING』を上演しました。

芸術科演劇専攻二年 ミュージカルコース試演会『SPRING AWAKENING』(春のめざめ)が終了しました。 この作品は、フランク・ヴェーデキントの戯曲『春のめざめ』を、ブロードウェイでミュージカル化した作品で、劇団四季などでも上演されている人気作品です。原作の戯曲は、1891年出版されました。思春期の少年たちの性への目覚め、それに対する大人たちの抑圧、その結果として起こる少年少女たちの悲劇を描いた3幕の作品です。原作は、当時検閲により上演禁止の措置がとられ、15年を経た1906年になってマックス・ラインハルトの演出で初演されたそうです。

検閲により上演禁止されたの納得の内容で、ドメスティックバイオレンス、同性愛、自慰行為、堕胎、自殺などなど、現代でも目を背けがちな内容を赤裸々に暴いている文学的大作です。これは、劇作家本人の体験談からなる物語だそうで、その生々しさは、ミュージカル化されても輝きは失いません。

物語は、ギムナジウムの優等生メルヒオールと、その友人の劣等生モーリッツ、同級生の少女ヴェントラの3人を中心に描かれていきます。成績のさえなかったモーリッツは、校長や教頭の策略により落第させられ、アメリカへの逃避行を思い立ち、メルヒオールの母に資金を無心しますが、当然断られ、ピストル自殺してしまいます。また、メルヒオールとヴェントラは興味本位から肉体関係を結び、ヴェントラは懐妊してしまいます。この事実を知ったヴェントラの母親が堕胎を強要し、その手術が失敗してヴェントラは命を落としてしまいます。絶望し、自殺を覚悟したメルヒオールの前に死んだモーリッツと、ヴェントラが現れ、メルヒオールを生の世界に連れ戻します。

この三人の中心人物の他にも様々な問題を抱える子供たちが登場し、一人一人の苦悩や、喜び、悲しみを細やかに演じながら、ミュージカルコース全員で歌い切りました。ミュージカルコースの試演会は当然ながら歌やダンスでとても華やかです。その分、演技に、歌に、ダンスにと他のコースの2倍も、3倍も課題があるなか、誰ひとりかけず全員で完成させた舞台でした。次は俳優座劇場での卒業公演。溢れる若さ、夢と希望を持って頑張っていこう!

ミュージカルコース試演会 『SPRING AWAKENING』


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