APBフェスティバル & ATECアジア演劇学校フェスティバル
「アンティゴネー」
作:ソポクレス 演出:ペーター・ゲスナー(本学教授)
作:ソポクレス 演出:ペーター・ゲスナー(本学教授)
5月12日~24日に中国上海で開催されたAPBフェスティバルと、
中国北京で開催されたATECアジア演劇学校フェスティバルに参加しました。
中国北京で開催されたATECアジア演劇学校フェスティバルに参加しました。
レポート
ペーター・ゲスナー教授
5月12日~24日に中国上海で開催されたAPBフェスティバルと、中国北京で開催されたATECアジア演劇学校フェスティバルに参加しました。
ATEC (Asia Theatre Education Centre) は、中国、韓国、シンガポールなどのアジア各国の演劇専攻の課程をもつ高等教育機関で構成されている国際的な組織です。
今年度の演劇フェスティバルは5月18日から24日まで、北京の中央戯劇学院で開催されました。参加校は大会のテーマである「古典の現代化」を元に作品を上演し、その後は活発なディスカッション。そして、各学校の特色を学べるワークショップを交換するなど、目まぐるしくも刺激的な1週間となりました。
本学は、5月20日午前中、ソポクレス作による「アンティゴネー」を中央戯劇学院の北劇場にて上演し、好評を得ることができました。5月23日夜の閉会式では各国の文化交流として、様々な国の伝統芸能が発表され、日本チームは長唄「菖蒲浴衣(あやめゆかた)」を披露しました。また、および表彰式において、専攻科2年の近藤陽子と、専攻科1年の江黒仁美が各国の合計60名の学生から選ばれるトップ10「優秀演技賞」を受賞しました。
また、今年はATECの一週間前に中国・上海にてAPBフェスティバルも開催され、同作「アンティゴネー」を上海でも上演され、好評を得ることができました。
ATEC (Asia Theatre Education Centre) は、中国、韓国、シンガポールなどのアジア各国の演劇専攻の課程をもつ高等教育機関で構成されている国際的な組織です。
今年度の演劇フェスティバルは5月18日から24日まで、北京の中央戯劇学院で開催されました。参加校は大会のテーマである「古典の現代化」を元に作品を上演し、その後は活発なディスカッション。そして、各学校の特色を学べるワークショップを交換するなど、目まぐるしくも刺激的な1週間となりました。
本学は、5月20日午前中、ソポクレス作による「アンティゴネー」を中央戯劇学院の北劇場にて上演し、好評を得ることができました。5月23日夜の閉会式では各国の文化交流として、様々な国の伝統芸能が発表され、日本チームは長唄「菖蒲浴衣(あやめゆかた)」を披露しました。また、および表彰式において、専攻科2年の近藤陽子と、専攻科1年の江黒仁美が各国の合計60名の学生から選ばれるトップ10「優秀演技賞」を受賞しました。
また、今年はATECの一週間前に中国・上海にてAPBフェスティバルも開催され、同作「アンティゴネー」を上海でも上演され、好評を得ることができました。
参加学生 | ||
---|---|---|
出演者 | 専攻科演劇専攻1年 | 江黒 仁美 |
専攻科演劇専攻2年 | 近藤 陽子 | |
石川 修平 | ||
竹本 優介 | ||
宮田 賢一 | ||
演出助手 | 専攻科演劇専攻1年 | 大桃 千佳子 |
音響 | 専攻科演劇専攻2年 | 小島 彰浩 |
同行スタッフ | |
---|---|
演出 | ペーター・ゲスナー(本学教授) |
舞台監督 | 荒牧 大道 |
照明 | 橋本 剛 |
優秀演技賞を受賞しました!
受賞者の声
専攻科演劇専攻2年 近藤 陽子
稽古を重ねて行く中で『「アンティゴネー」を中国で上演する』ということ自体が私達日本チームの目的にもなり、課題になっていきました。男性の権力やしきたりによって国民を抑圧し、はたまた女性を蔑視する男性社会そのもの、またその考え方をアンチテーゼする作品だからです。結果、「宗教、政治を超えて現在の中国に対してどのようなメッセージを投げかけられるか」というところに行き着きました。公演後、観客からさまざまな意見が飛び交う中、受賞者10人の中に、日本チームから2人も選ばれることができたのは、まぎれもなく私達のメッセージが少なからず届いた証だと、とても誇らしく、また同時に、表現をする重みも感じました。どんなことでも、人間それぞれで意見が生まれることが重要だと思います。
在学中四年間、国際交流プログラムに参加させていただき、貴重すぎる経験をたくさんさせていただきました。この国際交流プログラムが後に続く桐朋生に長く引き継がれることを望んでいます。
この経験を忘れることなく、精進したいと思います。
稽古を重ねて行く中で『「アンティゴネー」を中国で上演する』ということ自体が私達日本チームの目的にもなり、課題になっていきました。男性の権力やしきたりによって国民を抑圧し、はたまた女性を蔑視する男性社会そのもの、またその考え方をアンチテーゼする作品だからです。結果、「宗教、政治を超えて現在の中国に対してどのようなメッセージを投げかけられるか」というところに行き着きました。公演後、観客からさまざまな意見が飛び交う中、受賞者10人の中に、日本チームから2人も選ばれることができたのは、まぎれもなく私達のメッセージが少なからず届いた証だと、とても誇らしく、また同時に、表現をする重みも感じました。どんなことでも、人間それぞれで意見が生まれることが重要だと思います。
在学中四年間、国際交流プログラムに参加させていただき、貴重すぎる経験をたくさんさせていただきました。この国際交流プログラムが後に続く桐朋生に長く引き継がれることを望んでいます。
この経験を忘れることなく、精進したいと思います。
受賞者の声
専攻科演劇専攻1年 江黒 仁美
授賞式で名前を呼ばれた時は、本当に驚いてしまいました。とても光栄なことだと思います。私は、桐朋に入る前から国際交流プログラムと演技賞をとることに憧れていました。ですが、事実として一つの目標を達成したこと以上に、座組のメンバーや関わってくれた人達と一緒に創った、私達の「アンティゴネー」が認められたことが誇らしいです。世界への憧れは尽きません。今度はプロの俳優として海外の舞台に立ちたいです。
授賞式で名前を呼ばれた時は、本当に驚いてしまいました。とても光栄なことだと思います。私は、桐朋に入る前から国際交流プログラムと演技賞をとることに憧れていました。ですが、事実として一つの目標を達成したこと以上に、座組のメンバーや関わってくれた人達と一緒に創った、私達の「アンティゴネー」が認められたことが誇らしいです。世界への憧れは尽きません。今度はプロの俳優として海外の舞台に立ちたいです。