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イベントレポート

GATS国際演劇フェスティバル参加


「ロミオとジュリエット」(演出:越光照文・三浦剛)
「はだしの青春」(演出:越光照文・三浦剛)
9月18日~28日に中国北京にある中央戯劇学院で開催された
GATS国際演劇フェスティバルに参加しました。

レポート

 GATS (Global Alliance of Theatre Schools) は、世界中の演劇専攻課程をもつ高等教育機関で構成されている国際的な組織です。世界14ヶ国からその国を代表する演劇の高等教育機関が加盟しており、桐朋学園芸術短期大学は日本代表としてGATSに加盟しています。
 第四回となるGATS国際演劇フェスティバルは9月18日から28日まで、北京の中央戯劇学院で開催されました。参加校は大会の課題戯曲であるウィリアム・シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」と自国の演劇作品を上演する「ナショナル・パフォーマンス」の二作品を上演し、更に各国のワークショップの交換を行いました。本学は、9月23日午後、「ロミオとジュリエット」を上演。25日には三浦剛講師によるワークショップ。そして26日にはナショナルパフォーマンスとして「はだしの青春」(作:宮本研)を上演致しました。
 全てのパフォーマンスで世界中の学生たちからスタンディング・オベーションを頂き、その後のインタビューでも学生や先生たちから闊達な質問と賛辞が送られました。
 演劇の成果のみならず、国際交流として考えても、大きな進展と深い交流をすることができました。
 また、9月26日の閉会式および表彰式において、専攻科1年の松本征樹が『ロミオとジュリエット』のロミオ役の成果として「優秀演技賞」、本科2年の阿部咲良が『はだしの青春』のヒロイン役として「最優秀演技賞」を受賞いたしました。
参加学生
出演者 芸術科演劇専攻2年 野寄 由莉
松田 健太郎
石川 湖太郎
阿部 咲良
専攻科演劇専攻1年 亀井 奈緒
森本 ひかる
松本 征樹
大澤 宝弘
専攻科演劇専攻2年 椎名 慧都
西田 雄紀
同行スタッフ
演出 越光照文学長
共同演出 三浦 剛
照明 橋本 剛
舞台美術 吉野 章弘
舞台監督 小笠原 幹夫

最優秀演技賞と優秀演技賞を受賞しました!

最優秀演技賞★受賞者の声

阿部咲良(本科演劇専攻2年)
 私は、海外に行くのも初めてなのに、今回このGATSフェスティバルに参加することができました。
10日間のあいだ、中国、メキシコ、スペイン、ドイツ、ブルガリア、ウクライナ、日本の7カ国の学生たちと一緒に生活をして、とくに海外の学生たちの普段の生活から表れる自信に溢れた姿、ユーモア、コミュニケーション能力など、見習うべきところをたくさん知りました。
 また、かれらが上演した、課題戯曲の『ロミオとジュリエット』と、それぞれの国の作品を上演するナショナル・パフォーマンスは、同年代の学生とは思えないほどレベルが高く、素晴らしい作品ばかりでした。 他の国々の学生たちは、身体表現、発声、または芝居以外の楽器演奏、フェンシング、アクロバットなどの技術面もとても高く驚きました。
 そして、日本で舞台を見ている時にはあまり感じない、客席とともに舞台を一緒に作り上げているという感覚がありました。この感覚を本番前に感じられたことは、とてもよい経験だったと思います。
 ただ、正直なところ、今年の夏は楽しかったかと聞かれるとそうではなく、多くのことに悩み苦しみ自分と闘う夏でした。
 でも、同じ日本チームの先輩方、同期の仲間、そして越光先生、三浦先生が支えてくださったから乗り切ることができて、賞までいただけたのだと思います。
 GATSに参加したことによって、多くの出会い、経験、そして広い世界を知れたことは、私の今後に大きく影響すると思います。本当にありがとうございました。

優秀演技賞★受賞者の声

松本征樹(専攻科演劇専攻1年)
今まで自分が経験して来た舞台の何倍ものスケールの舞台に立つ緊張感、高揚感はとてつもないものだった。
そして、日本で準備したものをいざ海外で魅せるとなると、さらに倍の力が必要であった。
だからこそ、「稽古は本番のように」という言葉は、本当に大切なことだと思う。
もちろん、言葉の壁はあったが、芝居を本気で取り組む心が、僕と海外で出会った仲間の心を通わせた。

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