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イベントレポート

専攻科演劇専攻試演会 『桐朋シェイクスピア~その悪と愛~』


専攻科演劇専攻試演会『桐朋シェイクスピア~その悪と愛~』
作:ウィリアム・シェイクスピア  演出:越光照文教授
6月24日(土)・6月25日(日) 専攻科演劇専攻試演会『桐朋シェイクスピア』として、
「リチャード三世」「ロミオとジュリエット」「リア王」「夏の夜の夢」を上演しました。

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レポート

脚本はウィリアム・シェイクスピア。そのなかでも有名な作品である四作品を一挙に上演という快挙ともいえる結果となりました。もちろん、それらの作品に取り組む学生たちにとっては、かなり大変な稽古であったでしょう。しかし、越光照文教授の演出のもと、専攻科の学生たちは必死に取り組み、その壮大なる世界観を表現しました。

この作品はいままで中国で行われた演劇の世界大会などで上演され、高い評価を得た作品などを再編成して上演されたものです。新作としては『リチャード三世』がありますが、日本的な身体とはなにかということを基調に、本学の教育で取り入れられている、日舞や狂言の要素、もしくは西洋的な身体であるバレエやジャズダンスなどの身体性を、作品へと取り入れたものです。それを演出家の世界観によって、あたらしい作風へと創りあげたといっていいでしょう。

もちろん、技術だけでなく、学生たちはシェイクスピアの世界をいかに考えるかも迫られました。その悪と愛というテーマは、悪事がときに愛によって引き起こされ、また愛がときに悪へと転化する人間的な、あまりに人間的な世界が描かれます。それをまだ若い専攻科の学生たちが、一挙に四作演じるのです。それは大変な経験であると同時に、しかし、それを乗り越えたときに得られる、体験は新しいステージに学生たちを連れて行ったといえるでしょう。

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