専攻科 試演会 『袴垂れはどこだ』
専攻科 試演会 『袴垂れはどこだ』
作:福田善之 演出:ペーター・ゲスナー
作:福田善之 演出:ペーター・ゲスナー
11月21日(土)~11月22日(日) 専攻科 演劇専攻 試演会『袴垂れはどこだ』を上演しました。
レポート
11月21日(土曜)22日(日)に専攻科演劇専攻試演会『袴垂れはどこだ』を上演しました。現代の日本演劇の古典といってもいい福田善之作の名作『袴垂れはどこだ』が、ドイツ人演出家であるペーター・ゲスナー教授のテイストとなって、まったく違った感覚での上演となりました。
これは演出の手法で言えば、アダプテーション(翻案)ともいえるほどに、演出家の世界観のなかにこの戯曲を変換させました。
これは演出の手法で言えば、アダプテーション(翻案)ともいえるほどに、演出家の世界観のなかにこの戯曲を変換させました。
ときは、戦国のころか、日本の昔話として民衆たちが英雄を待ちわびるばかりに、英雄が来るまで自分たちが弱気を助け強きをくじくべく立ち上がります。その日本の民衆の世界を、どこかの民族の世界に移し変えたり、野武士たちを西部劇のマカロニ・ウェスタンなどに変えました。しかもオール・フィメール、オールメールなど、男性と女性の役を交換して演じる演出は、世界的な動向ですが、この作品もそれを踏襲しつつも、さまざまな工夫が凝らされます。それは遊び心と同時に世界を移し変える「演出」でした。原作者の福田善之先生も拝見しましたが、自分の想像した作品を超えたものだったでしょう。