専攻科演劇専攻50期修了公演 『どんどこどん』
『どんどこどん』
作:谷川俊太郎/構成・演出:志賀廣太郎
作:谷川俊太郎/構成・演出:志賀廣太郎
1月25日(金)~1月28日(月) に調布市せんがわ劇場地域連携事業、専攻科演劇専攻50期修了公演として『どんどこどん』(作:谷川俊太郎/構成・演出:志賀廣太郎)を上演しました。
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『どんどこどん』の公演情報はこちらから。
2018年度調布市せんがわ劇場地域連携事業
専攻科演劇専攻50期修了公演
『どんどこどん』
専攻科演劇専攻50期修了公演
『どんどこどん』
井上理恵先生blog
本学特別招聘教授:井上理恵先生のblog「井上理恵の演劇時評」に、本作品に関する批評が掲載されています。本公演ならではの魅力や作品に関する解説等を書いていただいておりますので、ぜひご覧ください。
井上先生blog 『井上理恵の演劇時評』
井上先生blog 『井上理恵の演劇時評』
レポート
テレビ、映画、そして舞台で、俳優として活躍する志賀廣太郎先生は、およそ40年の長きにわたって桐朋学園で教鞭をとっていらっしゃる演技の先生でもあります。そして、同時に演出家でもあります。今回は専攻科の修了公演として、志賀先生が谷川俊太郎の詩の作品を構成・演出した『どんどこどん』が、調布市せんがわ劇場の地域連帯事業として、せんがわ劇場で上演されました。
いくつもの谷川俊太郎の詩をテーマにして作品は構成されます。それはやわらかく、これから社会にでる学生から俳優へと変わり行くものたちをやさしく励ます作品でした。それぞれのシーンで振り付けとしての踊りや、出演者たちの個人の物語も入れ込まれた、単なる詩の朗読劇ではなく、自身を振り返る時間なども舞台にはありました。
桐朋学園では毎年、一年生の授業として必ず「自画像」というワークショップが行われます。
桐朋学園では毎年、一年生の授業として必ず「自画像」というワークショップが行われます。
それは、自分に起こったことを自分で物語にして、自分で演じるというものです。そして「他画像」として、その自分が演じた作品を他の学生たちが上演することも行います。修了する専攻科の二年生(四年生)にとっては、数年たって一年のときに行った「自画像」のワンシーンが、どのように変化したのか、もしくは成長したのかを再び振りかって見極めることになったのではないでしょうか。
また、この作品は大きな一つの物語ではないぶん、各個人の特徴にも焦点をあてています。だから作品も合計で四種類あります。また、いつもの演劇的な演劇作品とはちがって、学生たちにとっては新鮮な部分もあったのではないでしょうか。授業だけでない、演技と演出という志賀廣太郎先生にふれた貴重な舞台経験だったといえるでしょう。