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イベントレポート

演劇専攻 試演会 『女の一生』


『女の一生』
作:森本薫 演出:越光照文
11月13日(土)~11月14日(日)、専攻科演劇専攻試演会として『女の一生』を上演しました。

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レポート

11月13日(土)~11月14日(日)、桐朋学園芸術短期大学 専攻科 演劇専攻 試演会が上演されました。専攻科という大学3,4年生に該当する学生たちは、20人以内のチームで一本ずつ作品を上演します。桐朋が誇る、少人数の俳優実践教育として、現代演劇ばかりではなく、俳優の役の幅を広げるために、近代演劇の名作、『女の一生』に挑戦しました。杉村春子、最近では大竹しのぶなどが演じる役柄はあまりにも、あまりにも大きいですが、学生たちは果敢に挑みました。

いくつもの時代を潜り抜ける女性のたくましさは、昨今のフェミニズムやジェンダーの問題を考えるためにも重要なテキストです。学生たちは、歴史的な背景や資料にあたり、学びながら、どのように演じることができるのか、それらを探りました。それらを踏まえてはじめてキャラクターを演じるのですが、着物など普段は着なれないかもしれません衣装を着て演じます。しかし、狂言や日舞の授業での所作が、こういう時に活きることをしる機会でもありました。

桐朋の誇る伝統を現代につなぐ、もしくはつなぐことが役柄を広げることであるという教育のモットーがあらわれたものでした。単に古い作品といって切り捨てるようであれば、俳優の力量は広がりません。俳優として活躍する姿を、自分たちなりの未来を描きながら、必死に学生たちは演じきりました。なかなか、名優たちの作品ということで敷居が高いですが、若い学生たちが行う『女の一生』も味のある素敵なものでした。

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