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イベントレポート

都立神代高校連携授業・日本音楽講座


7月11日(火)、都立神代高校の生徒さんたちが、特別授業として日本音楽専修のコンサートを聴きに来てくれました♪

本学とは仙川仲間の都立神代高校。7月11日(火)に特別授業として日本音楽講座&コンサートをおこないました。
十三絃と十七絃箏、尺八の3人の学生と本学特任講師の花岡操聖先生によるバラエティ豊かな50分のコンサート。神代高校の生徒さんも集中して聴いてくださり、盛会のうちに幕となりました。

コンサートプログラム

構成 作曲
♪百花譜 箏・十七絃 沢井忠夫
♪春の海 箏・尺八 宮城道雄
♪六段の調 八橋検校
♪鶴の巣籠 尺八 尺八古典本曲
♪二つの田園詩 尺八・箏・十七絃 長沢勝俊

レポート

コンサートは、古典、現代曲、独奏、アンサンブルとバラエティ豊かな選曲で、曲や楽器についての解説や豆知識もまじえながら進んでいきました。
「日本音楽」「(狭義の)邦楽」というと、あまり馴染みがなかったり、古くさそう、難しそう、つまらなそう……なんて思う人もいるかもしれませんね。実際に生で演奏を聴いたり、間近で楽器を見たりすることで、音カッコイイ!とか、こんな曲もあるんだ!とか、今まで知らなかった魅力を見つけてもらえたらうれしいです。
神代高校の生徒さんたちは、みなさん本当にしっかり聴いてくれて(桐朋生より真剣に聴いてくれてたのでは!?という声も……笑)、その客席の集中や期待、関心が奏者にも伝わり、すてきなコンサートになったと思います。ありがとうございました!

百花譜

♪百花譜
箏(十三絃)と十七絃箏の二重奏で、季節の花々が描かれます。
作曲は昭和50年代、新しめの曲ですね。

♪春の海
お正月によく耳にする“あの曲”です!
1930年(昭和5年)の歌会始の勅題「海辺の巖」にちなんで作曲されました。
ちなみに、作者の宮城道雄は十七絃箏の開発者でもあります。

♪六段の調
江戸時代から伝わる、代表的な古典箏曲のひとつ。
押し手、引き色などの奏法による音色や余韻の変化、段ごとのテンポにも注目してみましょう。

春の海

六段の調

♪鶴の巣籠
演奏に先立って楽器解説も。首振り三年ころ八年、と言われる尺八。コロコロ、ムラ息など、独特の奏法がいろいろあります。横から見ると首の動きがわかりやすいですね。
この曲でも、多彩な音色を用いて鶴の親子の情愛が表現されています。


ここまでの4曲は、箏の曲は箏奏者、尺八の曲は尺八奏者が書いた曲。
ラストは、“作曲家”による曲です。

♪二つの田園詩
日本の美しい自然とこれに深いかかわりをもちながら生きてきた人々の気持ちを、3つの楽器に託して描いた曲。二章構成で、自然に対する憧れを、一章は静、二章は動で表しています。

鶴の巣籠

二つの田園詩

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