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専攻紹介

専攻科


プロの演劇人のための高度な専門教育を展開します
「演劇専攻」専攻科の概要・カリキュラムについてご案内します。

専攻科 演劇専攻の概要

高度な専門教育で実践力を高める「プラス2年間」

専攻科演劇専攻は1968年に設置され、高度な専門教育により演劇界に多くの人材を輩出してきました。 専攻科では、本学演劇専攻卒業生または同等の能力があると認められた者を対象に、年3回の劇上演実習とワークショップを通して実践力を養います。創設50周年を機に、カリキュラムをさらに充実し、多彩な科目を新たに増設しました。
※2018年度より学位授与機構が認める認定専攻科となりました。これにより所定単位を修得し、同機構の審査に合格することで、四年制大学を卒業した場合と同等の「学士」の学位が取得できます。

専攻科修了後の進路

専攻科修了後の進路としては、劇団、プロダクション、養成所等がありますが、中には自ら劇団を結成する者もおり、活躍の場はますます拡大してきています。演劇専攻の前身にあたる俳優座養成所開設からすでに半世紀以上が経過。桐朋出身者の活躍は高く評価され、伝統とともにその輪は大きくひろがっています。

教育目標・3つの方針

教育目標

専攻科演劇専攻は、学科の教育課程の上に立って、専門領域を体系的・系統的に学び、現在の多様化した演劇界の実情に対応できる知識と技術を獲得することを目的とする。俳優、表現者を育成すると共に、国際交流や地域連携の活動を通し、広く演劇分野で活躍し得る有為の人材を育成することを目標としている。

ディプロマ・ポリシー

実践力・応用力を備え、広く演劇分野で活躍できる人材になるため、専攻科の教育課程の学修を通して科目の単位を修得し、専攻の定める修了の要件を満たした者に修了証書を授与する。

カリキュラム・ポリシー

専攻科演劇専攻は、芸術科演劇専攻の2年間の教育課程の上に立って、幅広い教養とより高度な専門性を兼ね備えた専門俳優および表現者の育成と研究を目的とし、舞台芸術における表現を発展的に体得することを目標としている。そのため、以下の三項目を軸として2年間の専攻課程を組んで具体化していく。
舞台芸術の理論と歴史
演劇を中心とした舞台芸術の理論と歴史を発展的に学び、広い視野に立って表現活動を行う力をつける。
劇作・演出・演劇教育
劇作、演出、演劇教育の理論を実践的に学び、舞台を構成する力を養う。
演技・実技
様々な演技メソッドと実技を体得し、それを舞台上の表現に発展させる力を養う。

アドミッション・ポリシー

専門俳優または表現者としての基礎的な知識と経験を有しており、さらにそれを発展させる意欲を持つ者(知識・理解)
身体能力と知的好奇心を有し、自らの課題に取り組み、表現の創造に熱意を持つ者(思考・判断)
芸術のみならず社会の諸事情に関心を有し、演劇を通して社会に参加し、貢献する意欲を持つ者(関心・意欲)
集団における創作能力があり、協調性と同時に独創性を有する者(態度)
専門俳優または舞台芸術の表現者(劇作家、演出家、ミュージカル俳優、指揮者等)を目指し、その技術習得に必要な理解力と表現力を有する者(技能・表現)

PICK UP 授業

特別講義

一流の講師陣を招いての充実した講義
演劇人としての幅広い教養を身につけることを目的に、一流の表現者および研究者を講師に招いて行われる講義です。学期ごとにテーマが設定され、毎週講師の顔ぶれが変わります。

2021年度特別講義「国を越えてアジアの芸術」

  • 佐藤信/劇作家、演出家、座・高円寺芸術監督
  • 流山児祥/演出家、日本演出者協会会長
  • 石川樹里/日韓演劇コーディネーター、翻訳家
  • 張春祥/京劇俳優、新潮劇院主宰
  • 鈴木勉/国際交流基金フィリピン
  • 花崎攝/応用演劇、シアター・プラクティショナー
  • 千徳美穂/タイ演劇コーディネーター、東京芸術祭

  • 林于竝/国立台北芸術大学准教授
  • 鄭義信/演出家、劇作家
  • 滝口健/シンガポール演劇、ドラマトゥルク、世田谷パブリックシアター
  • 宗重博之/プロデューサー
  • 石井達朗/ダンス評論家、慶應義塾大学名誉教授
  • 瀬戸宏/中国演劇、摂南大学名誉教授

ワークショップ

第一線で活躍する演劇人・アーティストによるワークショップ
2021年度は、劇作家・演出家の永井愛さんをお迎えしました(2022年度より本学の特別招聘教授に就任いただきました)。数々の演劇賞を受賞して、日本を代表する劇作家である永井先生ご自身の台本のなかから一作を選び、緻密に台本のせりふを読むことがどのように綿密な演技へとつながるのか。 シーンワークを通した、実践的なワークショップを行いました。

劇上演実習

プロの演出家による劇上演実習
専攻科で学んだことの総決算。「本読み」から「立ち稽古」、「舞台稽古」、そして「本番」と、プロの演出家による徹底した稽古が40日以上におよび、完成度の高い上演を可能にします。

カリキュラム

専門科目一覧

演技科目

  • 演技研究A(日本演劇)
  • 演技研究B(外国演劇)
  • 演技研究C(現代劇)
  • 演技研究D(フィジカルシアター)
  • 演技研究E(ミュージカル)
  • 演劇特別研究
  • ワークショップ
  • 演劇研修

実技科目

  • 舞踊A(クラシックバレエ)
  • 舞踊B(コンテンポラリー)
  • 舞踊C(日本舞踊)
  • ミュージカル唱法
  • 英語劇
  • 歌唱(個人レッスン)

理論科目

  • 演劇学研究A(日本演劇論)
  • 演劇学研究B(西洋演劇論)
  • 演劇学研究C(現代演劇論)
  • 特別講義

劇作・演出科目

  • 劇作研究A(劇作論)
  • 劇作研究B(劇作演習)
  • 演出研究

演劇教育・マネージメント科目

  • 演劇教育論
  • アーツマネジメント研究
  • アウトリーチ研究

劇上演実習

修了論文

教養科目

芸術家として生きていくためには、演奏や演技の技術だけでは通用しません。桐朋では、現代社会で活躍するために、二つの専攻の枠を超えて、キャリア教育、一般教養、語学という3つの区分で、これからの情報社会、国際社会に通用する教養を体系的に学びます。

Students' voices

西本 翔さん

~リアリズム演劇の難しさとおもしろさに夢中~
専攻科では年3回の試演会があり、いつもの先生方だけでなく外部で活躍される演出家や俳優の方々と触れ合う機会も多く、さまざまな刺激と気づき、成長の場となっています。オススメの授業は田中壮太郎先生の『リアリズム演劇』です。この役はこうでなければならないという枠を取り払った、生身の自分自身で演じる充実感を味わってみてください。

齊藤 リナさん

~60代のおばあさんから7歳の女の子まで演じ切る~
専攻科は少人数なので、さまざまな場面で自分の出番が回ってきます。先生に観てもらう機会も多く、一つの役に対してより深く入り込み、対峙し、役を成立させることができるようになってきました。ここで得たことをさらに追究して、今後は、”自分でもできる役”ではなく”自分にしかできない役”に出会えるような女優をめざしたいと考えています。

磯田 京樹さん

~人の心に残る舞台人をめざして~
本科時代に試演会や卒業公演などを経験し、もっと場数を踏みたいと思っていたときに、越光学長に背中を押してもらい専攻科に進みました。専攻科では、本科以上に先生方や仲間との関わりが強く、一緒に舞台をつくり上げる実感が持てます。一つ舞台を終えるごとに何かをつかんでいる感じです。今後、もっと身体的表現の幅を広げていきたいです。

月岡 ゆめさん

~劇作のおもしろさに気づき演出家を志望~
実験劇や演出研究、劇作研究などの授業がきっかけで、芝居をつくる側に興味を持つようになりました。三浦先生からも「演出やらないの?」とお声がけいただき、つくることに真剣に向き合い始めたところです。このコロナ禍でペーター・ゲスナー先生が全国に呼び掛けて開催されたアートコンテストでは、8分の映像作品で金賞をいただきました。
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