授業のながれ
基礎から体系的に学ぶ。プロへと近づく2年間。
「演劇専攻」のカリキュラムをご紹介します。
本を読む力を養い、想像したことを実際の動きにかえられる身体を鍛え、そして集団で舞台芸術をつくる協働の力を育成するカリキュラムです。2年間を4つのセメスターに分けることで、目標を明確にしたきめ細やかな指導を展開。系統的に基礎から学び、ステップごとにプロの演劇人へと近づいていきます。
STEP1(1年次前期)
動機づけ
将来どういう俳優・表現者をめざすのか。そして、自分自身がどのような個性をもった存在なのか。それを探求し見極める「動機づけ」の時期。全員が演技の基礎となるボイストレーニング、身体トレーニング、基礎演劇演習を履修します。7月に演技発表会がおこなわれます。
STEP2(1年次後期)
実践
前期の見極めのもと、ストレートプレイ系、ミュージカル系の実技訓練を開始します。専攻科目のほか、共通科目の中からそれぞれの専門に必要な科目を選択していきます。12月に演技発表会がおこなわれます。
STEP3(2年次前期)
向上
1年次後期からの実技訓練を引き続きおこないながら、ストレートプレイコース、ミュージカルコースに分かれ、「向上」をめざす時期。この1年間の実技訓練期間に、俳優・表現者として必要な基礎実技を定着させ、将来にわたって持続できる確かな動機づけを作りあげていきます。7月に実技公開試験がおこなわれます。
STEP4(2年次後期)
総合化
2年の前期までに学んだ各種の実技・理論を、一本の作品を完全上演するという授業(劇上演実習)に「総合化」する時期。俳優・表現者としての個性を具体的な実践の場で練磨していきます。この期間は、芝居づくりに明け暮れることになります。卒業公演は、六本木の俳優座劇場で上演することが、本専攻の伝統になっています。