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大学案内

2012年度 第6号 野坂惠子


2012年11月12日 月曜日
音楽専攻 野坂惠子教授

「若人たちと共に」

2010年 日本音楽専修・ギター専修
設立十周年記念コンサートのリハーサル風景

桐朋学園芸術短期大学に日本音楽専修とギター専修が開設され、今年で12年目を迎えました。2010年には設立十周年記念コンサートを日本音楽専修とギター専修の合同で調布のくすのきホールで開催し、同年日本音楽専修は「桐の響」と名付けた卒業生による会を立ち上げ、日本橋公会堂で金光威和雄先生に新作を委嘱し、華やかな会を持ちました。
現在、卒業生たちの活躍も筋金入りで、現代音楽の二つのグループも誕生するなど、箏・三味線・笛と各分野で桐朋学園芸術短期大学の名を邦楽界に知らしめているのは嬉しいことです。
現在は、学生6名、研究生7名、科目等履修生3名という状況ですが、彼等はこの学校の明るく、隔てのない教育方針の中で、のびのびと実によく勉強をしています。
私は箏の担当ですが、学生たちは400年に亘る古典作品も学び、今日の音楽も学び、と、大忙しですが、私は更に彼等がそれらを踏まえて未来の音楽も思考してくれる事を願っています。
ポロニアホールで、設立当初から行っている年二回の定期コンサートは少しずつお客様が増え、学生たちの眞剣な演奏の場として定着してきました。このコンサートは学生たちが社会に出た時に役立つようにと運営は全て彼等に任されています。そんな中で、学生たちは一年一年と問題意識を持つようになり、積極的に邦楽器で今と関わることの意味を感じ始めます。今の音楽の在りように取り組むようになってきます。私は彼等の成長を感じ取れる演奏に接すると嬉しくてたまらなくなります。
私自身、二十絃箏・二十五絃箏を作り、今でも試行錯誤の連続で、自分の仕事で精一杯の時も学校に来て、その純真な顔を見ると心が洗われ、リフレッシュ出来ることが多々あります。ひたすら前を向き、自分たちの課題に取り組むその姿から私も勇気を貰っています。いつの日か、邦楽器での若々しく、力強い音楽を世界に向けて発信出来るそんな場所にこの学校がなれたら!と夢見つつ、若い人たちと今を満喫しています。

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