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大学案内

2012年度 第8号 白尾隆


2013年1月16日 水曜日
音楽専攻/白尾 隆教授

音楽を学ぶということ、その大事な目的

管楽器専攻にはフルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、サクソフォンの6つの楽器の実技専攻があります。それぞれ週一度の個人レッスンを通して専門実技を学んでいきます。授業内容はその時々の学生の状態により、またそれぞれの先生方の個性や方針等の違いにより異なりますが、最終的な大きな目標は「より良い演奏のために、いかに学生の意識を高めるか」ということにあります。専門教育ですから時には大変厳しい授業になることもあります。しかしその叱咤激励を通じて、またその厳しさが学生の自主的な意欲を抑えてしまうことなく、良い音楽家に育ってもらいたい、というのが願いです。
この学校の特徴、魅力は、やはりいわゆる大きな学校ではない事、その家族的な“小ささ”にあります。この小ささは学生相互においても、また教授陣との関係においても、人間的なふれ合いを作りやすく、それはまた人と良いコンタクトを持つという、本来音楽の持つ大事な目的に合致します。紙面に限りのある中でこの学校の恒例の魅力的行事を一つ上げますと、例年11月に行われる定期演奏会があります。この演奏会への出場は簡単ではなくそのために朝から全日かけて、ソロ演奏やあらゆる組み合わせの室内楽のオーディションが繰り広げられ、出場者が決定します。合格しなかった人は残念ではありますが、しかし若い皆が熱烈な意欲を持ち積極的にしのぎを削る姿はとても魅力的で素敵なことです。「好きこそものの上手なれ」という古くからの言葉がありますが、もちろんこれは音楽に限ったことではありませんが、やはりより早く、そして継続的に永遠に上達し続ける秘訣はこの言葉の意味に尽きると思います。皆さんには本当に音楽が好きになってもらいたいと思います。わざわざ選んで受験するのですから、好きは当然かも知れません。しかしその度合い、純度をさらに高めていってもらいたいと思います。そのために我々教える側も出来る限りのお手伝いをしたいと思います。お互いに頑張りましょう。
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