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大学案内

2013年度 第5号 信太美奈


2013年8月8日 木曜日
演劇専攻/信太美奈(教授)

ミュージカル唱法&ヴォイストレーニング

私が学生に関わる授業は、「ミュージカル唱法」(通称:ミュー唱)と「ヴォイストレーニング」(通称:ヴォイトレ)の2つ。
「ミュー唱」は演劇専攻がコース分けをしない時代から選択授業として関わっていたが、数年前より1年次後期からミュージカルコースに振り分けられた学生と共に2年前期までの期間、関わっている。「ヴォイトレ」は、今年から担当になった授業で新入生全員と1年次前期で関ることとなった。

二つとも最初の授業は、自己紹介から始まり、そこから自分を顧みるような時間を過ごす。なぜならば自分という人間が自由な表現をする為には、それまでに付いてしまった無駄な癖を取り去る作業が必要だからだ。自分自身が表現したいものに対してその癖が邪魔なものにならない為に。癖は肉体的な物だけではなく、心にもある。そしてそれに気がついたことでもっと楽になれたり、素直になれたり、覚悟ができたり、表現の幅が広がったり、また自らをもっと知る事に繋がって行くと私は思う。
学生達にとって、そこから始まる授業は自分探求の時間になり有意義な時間になっているようだ。そして、声、呼吸、筋肉、心などの関係性を感じながら「ミュー唱」は具体的なミュージカルナンバーを使って歌い踊り、「ヴォイトレ」は歌や台詞を使いながら具体的なアドヴァイスの時間を過ごす。

1年次後期から授業が始まる「ミュー唱」は、2年次7月に最後の締めくくりとして、専攻科の学生と共に公開試験を行う。その為に授業の他に何度も夜稽古を繰り返しながら歌とダンスでミュージカルナンバーを「SHOW」として作り上げる。最高の作品を作り上げる為に色々な思いが交錯し、肉体も酷使し、最後の本番。あっという間に終わる充実した時間。そしてその写真がこれである。

信太美奈(ミュージカル俳優・ヴォイストレーナー)プロフィール

国立音楽大学卒業。藤原歌劇団での活動と同時期に「World Standard」「Everything play」のヴォーカルとして細野晴臣氏、牧村憲一氏プロデュースにより、日本、欧米でアルバム発売。舞台出演、映画音楽、CM音楽、ミュージカル歌唱指導、新人プロデュース、イベントオーガナイザー。

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