演劇専攻卒業生インタビュー 46期 大石晟雄さん&47期 白石花子さん
2013年、2014年にそれぞれ芸術科演劇専攻を卒業し、現在は劇団晴天の主宰と劇団員として活躍する大石晟雄さんと白石花子さん。学生時代から今に至るまでをインタビューしました!
大石晟雄(Akio OISHI) 脚本家、演出家/静岡県出身/桐朋学園芸術短期大学演劇専攻46期卒業生 Age Global Networks所属。王子小劇場プロジェクトディレクター。 --- 高校時代より地元浜松市に劇団を持つ演出家とともに、冷蔵倉庫を改造した小劇場で劇作・公演を行ったのち、桐朋短大へ進学。卒業後劇団晴天を旗揚げ、以降全公演の脚本、演出を務める。 2015年『朝をつれてこい』で佐藤佐吉賞優秀脚本賞を受賞。 2019年 ルーマニア シビウ国際演劇祭 国際ボランティア参加。 |
白石花子(Hanako SHIRAISHI) 俳優/東京都出身/桐朋学園芸術短期大学演劇専攻47期卒業生 在学中より蜷川幸雄主宰さいたまネクストシアター在籍。退団後2015年~2020年3月まで劇団民藝に在籍。小劇場など出演多数。 --- 2015年王子小劇場佐藤佐吉優秀助演女優賞受賞。 主な出演作に『わたしを離さないで』(さいたま芸術劇場/演出:蜷川幸雄)、『ゾーヤペーリツのアパート』(東京芸術劇場/演出:黒澤世莉[時間堂])、『KUDAN』(座高円寺2/演出:大西弘記[TOKYOハンバーグ])、『負傷者16人』(演出:西部守[劇団民藝])など。 |
劇団晴天 気が付かないふりをしたい現実から目を逸らさず、辟易しない優しさを誠実に描く。 無自覚な心の傷に沁みる、 明日もがんばろうと思える演劇。 シンプルな会話と本当の音がする物語で、センスでもアートでもシュールでもない、次世代のスタンダードを目指す。 2015年佐藤佐吉賞優秀脚本賞、2017佐藤佐吉賞主演女優賞(鈴木彩乃)を受賞。 |
東京演劇大学連盟 演劇系大学共同制作Vol.1『わが町』より
楽しいだけじゃお金ってもらえないから、どこかに所属するって決めた時に、劇団ではなく一から学ぼうと思ってここに決めた
――演劇を目指すきっかけは?
――桐朋に初めて行った時のこと覚えてますか?
――え!入試で初めて!?
――何入試ですか?
――進学校あるあるですね。
――入学するまでの桐朋の印象ってありますか?
――入学して一発目の演技発表会は担当誰でした?
演劇専攻46期卒業公演『ひめゆりの塔』より
――在学中印象に残っていることは?
演劇専攻46期卒業公演『ひめゆりの塔』より
演劇専攻46期卒業公演『ひめゆりの塔』より
――花ちゃんはどうですか?
――晟雄さんが脚本を書き始めたのはいつからですか?
――実は中学からなんですね!
――花ちゃんは東京芸術劇場で行われた東京演劇大学連盟(※)の初演に参加されてますね。
――演大連はどんな印象でした?
――そこから、卒業公演を経てネクストシアターに。
東京演劇大学連盟 演劇系大学共同制作Vol.1『わが町』より
私も自覚してたの、これめっちゃいいって。でも、これはお前の力もあるかもしれないけれど、あの本を書いた彼に才能があるからだって言われて。
――ネクストはどうでした?
――一転(笑)
――それで、お母様も所属している劇団民藝に入られるんですね。
――何を学びました?
――劇団晴天のはじまりは?
――あれ、在学中も活動されてませんでしたっけ?
――立ち上げから、今の劇団晴天が出来上がるまでにはどんな経緯があったんですか?
――一人劇団時代は気持ち的に変化はありましたか?
――はじめに鈴木彩乃さんだけ劇団員になりますね。
――わりと花ちゃんの……
――(笑)
――突然……?
演劇専攻47期卒業公演『ブルーストッキングの女たち』より
演劇専攻47期卒業公演『ブルーストッキングの女たち』より
ブラックな笑いがめっちゃウケるんですよ、島根のじいちゃんばあちゃんに。多分、テレビドラマくらい距離が離れてるんだと思う、演劇が。
――新生劇団晴天として印象に残っている活動はありますか?
――卒業して苦労したことってありますか?
――花ちゃんは何かある?
――晟雄さんは今まで会った方の中で一番寿命を削って書いてる気がします……
――イメージです(笑)いつも苦しんでないですか?
――健全になっていってるんですか?
――書くものにも変化が出てますか?
――晟雄さん自身にも変化が?
――今アルバイトってされてるんですか?
――今後は?
演劇専攻46期試演会『パンドラの鐘』より
演劇専攻46期試演会『パンドラの鐘』より
学生だから難しいかもしれないけれど、自分が舞台に出るうえでの自分の最低価値を決めとく必要があると思っていて。
――桐朋学園のいいところは?
――今っぽい演出ってどういう?
――選択肢で迷った時ってどのような基準で決めてますか?
――それを卒業するときに思ってたんですか?
ある程度しんどいじゃないですか、だからやっぱり自分で選ぶっていうのが大事なんだと思います。
――中高生へのメッセージをお願いします。
劇団晴天 次回公演
2021年11月25日(木曜日)~12月5日(日曜日)上野ストアハウス
止まない雨がないことも、6秒待ったら忘れることも、優しい嘘があることも、自分らしく生きた方がいいことも、知っているので、せめて少しでも、憂さが晴れる短編集。